フランチャイズでラーメン店を開業したい方にとって、
「根強い人気のある豚骨味にすべきか」
「競合が多い味を避けるべきか」
「地域で人気のある味を選ぶべきか」
など、何の味で勝負するかは悩みどころでしょう。
一方で、巷では「フランチャイズのラーメン店を始めるなら味噌が有利」という説があります。
そこで、こちらの記事ではフランチャイズのラーメン店で味噌が有利と言われる理由、また昨今のフランチャイズラーメン店の現状や将来性について解説します。
フランチャイズの契約先を決めかねている方は、ぜひ参考にしてください。
ラーメン店のフランチャイズの現状
開業に向けて事業計画を立てる上で、市場リサーチをすることは重要です。
そこでこちらでは、ラーメン店のフランチャイズの現状を解説します。
倒産するラーメン店が減った理由
東京商工リサーチの調査によると、倒産するラーメン店の割合は2021年から2020年にかけて4割減少しました。
同社によれば、この数字は過去10年で最も低い数値だそうです。
しかし、この結果は必ずしもラーメン業界が好景気だったことを意味しません。
なぜなら、コロナ禍では国からの協力金で売上が安定もしくは増加したラーメン店が多かったからです。
とはいえ、ラーメンチェーン店の売上実績は回復の兆しが見られます。
たとえば、リーズナブルな価格で本格的なラーメンを食べられる飲食チェーン「日高屋」を運営するハイデイは、2022年9月の売上が同年同月比で170%以上を記録しました。
また、積極的に海外展開を続ける「一風堂」を運営する力の源HDは、円安の恩恵を受けたこともあり、2023年3月に過去最高の利益を記録しています。
このようにラーメン業界自体は、比較的好景気であることがうかがえます。
コロナ禍でも景気が良かったラーメンブランド
ラーメンは元々出前の需要がありました。そのため、コロナ禍においてもラーメン店はデリバリー需要の高まりにスムーズに対処でき、他の飲食店と比べて景気が良かったと言えます。
たとえば、横浜家系ラーメンをルーツとする「町田商店」や博多ラーメンの代表格と言える「一風堂」などです。
町田商店を運営する株式会社ギフトホールディングスは東証一部上場会社であり、全国で300店舗以上をプロデュースするなど、フランチャイズも好調と言えます。
一方、一風堂を運営する力の源HDにフランチャイズの仕組みはありません。しかし、その代わりに「暖簾分け店主会」という独立支援制度があります。
社内選考会で選ばれた者だけが開業できる独自のスタイルで、国内外を問わず店舗を拡大し
続けています。
これらの大手ラーメンブランドは、コロナ禍でも売上に大きな打撃を受けることなく、売上を立てることに成功していました。
ラーメンのフランチャイズで味噌が有利な理由
これからフランチャイズでラーメン店を開業したい方にとって、何の味をメインに据えるかは事業の方向性や成功の可否を決める重要なテーマでしょう。
そこで、こちらでは「フランチャイズでラーメン店を開業するなら味噌が有利」と言われる理由を3つ紹介します。
理由1:競合が少ないから
大人向けの情報メディア「OTONA LIFE」によると、日本人が好きなラーメンの味ランキングベスト3は、1位が「豚骨」、2位が「醤油」、3位が「味噌」となっています。
また、店舗数に関しても豚骨や醤油を看板メニューとする店舗は多いですが、味噌の専門店は需要の割に店舗数が少ないそうです。
つまり、味噌ラーメンを看板メニューとするラーメン店は競合が少ないため、勝ちやすいと言われているのです。
理由2:トレンド感がないから
味噌ラーメンを看板メニューとする有名チェーンは老舗が多い傾向があります。
たとえば、「田所商店」(トライインターナショナル)や「みそ吟」(CSコンサルティング)、どさん子ラーメンなどです。
老舗が多い要因は、良い意味で味噌にトレンド感がないからです。
日本人にとって味噌は長い間親しまれ続けた調味料ですので、流行り廃りに影響を受けにくく、安定して固定客がつきやすいと言えるでしょう。
理由3:比較的罪悪感がないから
味噌の原料である大豆はアミノ酸を含んでいるため、旨味を豊富に感じられます。
また、発酵食品としての顔もあるので、美容や健康などのポジティブなイメージもあります。
他のラーメンの味と比べて罪悪感が少ない状態で食べられるため、高齢者を含む幅広い層から支持されやすいと言えるでしょう。
なぜ味噌ラーメンの専門店は少ないのか?
他の味と比べてフランチャイズで勝ちやすいと言われる味噌ラーメンですが、なぜ味噌ラーメンの専門店は少ないのでしょうか?
そこで、こちらでは味噌ラーメンの専門店が少ない理由を紹介します。
味噌は味が変わりやすいから
味噌ラーメンの専門店が少ない要因の1つは、味噌が扱いにくい素材だからです。
ラーメン店が固定客を獲得するには、いつ来ても変わらない味を安定して提供し続ける必要があります。
そのためには材料にこだわり、仕込みにも多くの時間を費やさなければなりません。
その点、味噌はその日の気温や湿度によって味が変化しやすいのです。
つまり、美味しい味噌ラーメンを提供し続けるためには、毎日のように変化する味噌の味に合わせて仕込みを調整する必要があり、結果として重労働となります。
そのため、看板メニューとして味噌味は敬遠されがちです。
そもそも独立開業のハードルが高いから
味噌味に限った話ではないですが、そもそもラーメン店の独立開業はハードルが高いと言われています。
日々の労力に対して相場価格が低く、1000円超えの単価で勝負できる店舗はそう多くありません。
また、昨今は最低賃金も年々高まっているため、原価率が高くなりがちです。
ただでさえ厳しい条件での経営を強いられる中、あえて扱いの難しい味噌を看板メニューに据えて勝負するオーナーは少ないと言えます。
フランチャイズラーメン店を始めるメリットとデメリット
こちらではフランチャイズラーメン店を始めるメリットとデメリットを紹介します。
メリット
- 確立されたブランドと顧客基盤を利用できる
- 本部からのサポートやトレーニングを受けられる
- 共同購買(仕入れ)やマーケティング支援の恩恵を受けられる
- 経営ノウハウを提供してもらえるので、失敗するリスクを軽減できる
デメリット
- フランチャイズ料やロイヤリティ料など、個人店にはない出費がある
- 経営の自由度が制限される
- ブランドイメージを守ったり、メニューの制約に縛られたりする
- 本部との契約更新や終了時に制約が発生する可能性がある
- 他のフランチャイズ店との競争にさらされやすい
ラーメン店のフランチャイズの将来性
コロナ禍をきっかけに生まれた外食への抵抗感は、年々薄れつつあると言えます。
また、元々出前文化のあるラーメンは「Uber eats」や「出前館」などのデリバリーアプリとの相性も良いため、今後の将来性は高いと言えるでしょう。
また、フランチャイズのラーメン店であれば、企業のブランドや信頼、ノウハウやサポートなど、さまざまなメリットを享受できます。
完全に個人で独立開業する場合と比べて、多くのリスクを回避した状態で開業し、経営に集中できるでしょう。
ラーメン店のフランチャイズなら株式会社國丸にご相談ください。
ラーメン店のフランチャイズを成功させるために、重要な工程の1つが「企業選び」です。
世間のニーズやブランド力、初期費用、強み、サポートなど、多くの観点から企業を吟味し、契約先を選ぶ必要があるでしょう。
その点、株式会社國丸では今回ご紹介した味噌ラーメンを看板メニューとした店舗を全国で展開しています。
サポート面に関しても、外観・内観・内装イメージ作成、調理オペレーション、研修制度の他、オープン後も本部スタッフが現場で手厚く支援をしています。
ラーメン店のフランチャイズでしたら株式会社國丸にお気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人
株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。