ここでは潰れるラーメン屋の特徴7選を紹介します。また、ラーメン屋の最終的な閉店理由や、フランチャイズ開業の是非についても解説するので、将来的にラーメン屋の開業を検討している方は参考にしてください。

ラーメン屋は1年以内に40%が廃業?
飲食業界の大手ポータルサイト『飲食店.com』によると、閉店した飲食店の営業年数no
業態別割合は以下となっています。
飲食店.comより引用
ここで注視したいのは、「ラーメン」業態の40%が1年以内に廃業していることです。さらに、同じくラーメン業態の店舗は3年以内に70%が廃業、6年以内に80%以上が廃業しています。
他の「洋食」「和食」「フランス料理」の業態と比べると、廃業するスピードがかなり早いことがわかります。
潰れるラーメン屋の特徴7選
多くのラーメン屋が廃業に追い込まれていますが、実は潰れるラーメン屋にはいくつか特徴があります。ここでは7つの特徴を紹介するので参考にしてください。
料理の提供が遅い
飲食店のジャンルによって異なりますが、特にラーメン店のようなファストフード寄りの店舗では、顧客は素早い食事を望んでいます。特にランチタイムには時間を気にするサラリーマンが多く来店するため、迅速なサービスが求められます。
あまりに待ち時間が長いと、顧客は他の選択肢を探し始めるでしょう。一般的なお昼休憩の時間は1時間程度ですので、待ち時間と食事の提供時間を合わせても20分以内に収める必要があります。
もしもそれ以上の提供遅延がある場合は、原因を把握し、早急な改善が必要です。
店内が不衛生
店舗のトイレの状態は、その店の経営状況を反映すると言われています。清掃が行き届いていない場合は、スタッフの指導や運営上の問題がある可能性があります。
古い店舗は多少の経年劣化があっても仕方がないかもしれませんが、清潔さを保つことは衛生面においても重要です。常に入念な清掃を心がけましょう。
店内のレイアウトに無駄が多い
売上を最大化するためには、できるだけ多くの席数を確保し、スムーズに店内を回転させることが重要です。その点において、客席の配置は回転率に大きく影響を及ぼします。
たとえば、4人用のテーブルを設置できるのに設置していなかったり、ラーメンが完成してから提供するまでに移動する歩数が多すぎたりなどです。
限られた営業時間の中で効率的に売上を立てるには、レイアウトを含めて細かな空間設計をすることが重要です。
Web対策が甘い
スマホやSNS、食べログやぐるなびなどのWebサービスが浸透した現代において、集客のためのWeb対策は欠かせません。
そのため、多くの飲食店が自店のウェブサイトやレビューサイトを利用していますが、これらの情報が古かったり、不正確だったりすると、思うように集客につながらないことがあります。
価格設定を間違っている
地域や市場を考慮せずに価格設定をおこなうと、お店は顧客を失う可能性があります。たとえば、一般的に地方では都市部に比べてリーズナブルな価格になっていることが多いです。
ラーメン業界では1杯1000円を超えるか超えないかが、価格設定においてかなり重要ですが、1000円以上にする場合、それがニーズと合っているかを十分に検討する必要があります。
メニュー構成が悪い
メニューの構成が悪いために、顧客の心が離れていくケースもあります。たとえば、何かしらの味に特化した専門店がメニューの多様化を図るなどです。短期的には売上を上げるかもしれませんが、長期的にはお店のアイデンティティを損なうことになるので、貴重なリピーターが離れる可能性があるでしょう。
また、トッピングが充実していないせいで、客単価が低くなっているケースもあります。海苔やもやしなど、利益率の高いトッピングを用意しておくと、客単価アップと利益率アップを同時に達成しやすくなります。
サービスの質が悪い
シンプルにサービスの質が悪くて、潰れるケースもあります。優れた顧客サービスは、飲食店の成功には不可欠です。たとえば、どれだけラーメンが美味しくても、挨拶がなかった(または不十分だった)だけで、「もうここに来るのはやめよう」と思う人もいます。
レビューサイトやSNSが普及したことで、悪い噂が広まりやすくなっているので、注意が必要です。
潰れるラーメン屋の最終的な閉店理由
先述のような特徴があったとしても、簡単には潰れないラーメン屋もあります。では、潰れるラーメン屋はどのような理由で最終的に閉店してしまうのか、よくある3つの理由を紹介します。
運転資金がなくなった
多くのラーメン店では、初期の売上が予測を下回り、運営資金が枯渇することが最終的な閉店の原因となっています。家賃や原材料費、人件費などの固定費を賄える売上があれば、一時的な赤字でも事業を続けることは可能です。しかし、これらのコストを継続して賄えなくなり、閉店に追い込まれるケースが少なくありません。
人手不足になった
人手不足は飲食業界でも長い間問題となっており、ラーメン店も例外ではありません。人手が不足すると既存のスタッフに過度な負担がかかり、そのせいで既存のスタッフが辞めるという悪循環に陥っている店舗が数多くあります。
体を壊した
ラーメン店の経営者や店主の中には、ラーメンに強いこだわりを持ち、自らが厨房に立つことにこだわる人が少なくありません。
しかし、このような属人的な経営スタイルには限界があります。店主の体調が悪化して働けなくなったときに、お店が一切まわらなくなってしまうためです。特に、職人気質で他人に仕事を任せるのが苦手なタイプ、従業員を厳しく教育するタイプの人もありがちです。
結果として、病気や体調不良により長期休業が必要になった際、店舗の運営が継続できずに閉店に追い込まれるケースがあります。
ラーメン屋の開業ならフランチャイズも検討すべき
ラーメン屋を開業するには、大きく分けて「個人開業」と「フランチャイズ開業」の2つの選択肢があります。そこでここでは、店舗が潰れる理由を1つでも減らす上で、フランチャイズ開業をオススメする理由を3つ紹介します。
集客をしやすい
フランチャイズ店舗の最大のメリットとも言えるのが、「集客をしやすい」ことです。フランチャイズでは、本部がこれまでに培ったブランド力をフル活用してお店の宣伝ができます。
元々そのラーメンブランドを好きだったファンからすれば、近所に店舗ができることは大変魅力に感じるはずです。新規開店するというだけで、無条件に足を運んでくれる人もいるでしょう。
また、他のフランチャイズ店舗で上手くいった販売戦略を共有してもらえるので、個人開業する場合と比べて圧倒的に集客しやすくなります。
開業までがスムーズ
本来、ラーメン屋を個人で開業するには多くの作業を必要とします。具体的には以下のような作業です。
- 市場調査をして出店エリアを選ぶ
- 競合調査をして空いているポジションを探す
- 不動産業者に相談して物件を探す
- お店のコンセプトを考える
- 資金調達のための事業計画を立てる
- 資金調達をするために金融機関をまわる
- SNSの使い方を覚える
- 店内のレイアウトやインテリアを考える
- 必要な設備を揃える
- メニューや価格設定を考える
- アルバイトを募集する
開業前の作業だけでも、これだけ膨大な作業をこなす必要があります。もちろん、開業したあとは店舗の営業だけでなく、閉店前の仕込みや閉店後の片付け、人材採用・教育や売上の管理、トラブル対応など、常に複数の作業を同時進行させる必要があるのです。
このように、本来ラーメン屋を開業するには多くの作業が発生しますが、フランチャイズであればその大部分をサポートしてもらえたり、代わりにやってもらうことができます。
個人で開業する場合と比べて、圧倒的にスムーズにラーメン屋を始められるでしょう。
品質が確保されている
フランチャイズのラーメン屋では、提供するラーメンのメニューがあらかじめ決められています。しかも、一定数の顧客が満足することが実証された品質の高いレシピをそのまま採用できるのです。
本来メニュー開発にかかる時間やコストを節約できるだけでなく、すでにファンがついているメニューを提供できるので、集客にも良い影響があります。
ラーメン店のフランチャイズなら麺屋・國丸
フランチャイズ選定の際には、市場のニーズ、ブランドの強みや将来性、初期投資額、そして提供されるサポートなど、さまざまな視点での企業分析をすることが重要です。
特に、ラーメンフランチャイズにおいては、代表メニューであるラーメンの味を何にするかでそのラーメン屋の方向性が決まります。
そこで、最後に当社が展開するフランチャイズ事業「麺屋・國丸」の紹介をさせてください。國丸は味噌ラーメン専門店です。味噌ラーメンは高い需要がありながら競合が少ないため、隠れたブルーオーシャンとも言われています。
扱いの難しい味噌の管理ノウハウ、調理技術や運営ノウハウの提供はもちろんのこと、開業後も事業者様を全面的にバックアップします。ラーメンのフランチャイズ開業に興味がある方は、是非とも株式会社國丸にお問い合わせください。

この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。