脱サラしてラーメン屋を開業した成功例|成功の秘訣とは

メディア掲載

脱サラしてラーメン屋を開業する人は決して少なくありません。しかし、その後経営が軌道に乗り、成功している人はほんの一握りです。

そこで、本記事では脱サラしてラーメン屋を開業した成功例や、成功の秘訣を解説します。

脱サラしてラーメン屋を開業した成功例

脱サラしてラーメン屋を開業し、成功した事例は数多く存在します。有名どころでいえば、一風堂や麺屋武蔵、くじら食堂、北海道ラーメンみそ熊などがあります。ここでは、その中でも「くじら食堂」の事例を紹介します。

「くじら食堂」は、前職が食肉卸会社のトップ営業マンだった下村氏が2013年に独立開業したラーメン店です。独立を決意したきっかけは、自身のミスで前職を辞めざるを得なくなったことだったそうです。

下村氏は、好きなラーメンを自分で作りたいという思いからラーメン店を選びましたが、経験が全くなかったため、ラーメンマニアに人気の「麺や七彩」で修行を積みました。修行は厳しく、経済的にも精神的にも大変なものでしたが、3年間の修行を経て、2013年に「くじら食堂」を開店しました。

開業準備の際には、店舗の立地選びにも細心の注意を払い、自宅に近い東小金井に目を付けたそうです。周辺の客層を分析し、ベッドタウンで単身者が多く、飲食店が少ない北口エリアに店を構えました。この戦略が功を奏し、開店から2か月で繁盛店となったのです。

下村氏は日々の研究を欠かさず、新しい味に挑戦し続けました。また、お客様とのコミュニケーションを大切にし、接客にも力を入れたそうです。さらに、同業の仲間たちとの情報交換や共同企画もおこない、話題性を高めることで新規顧客の獲得に繋げました。

このように、くじら食堂の成功は、情熱と努力、そして綿密な戦略とコミュニケーションが鍵となっています。くじら食堂の例から、脱サラしてラーメン屋を開業するには、まずラーメンへの情熱を持ち続けることが重要だとわかります。

参考:先輩開業インタビュー|マイナビ独立

脱サラしてラーメン屋を開業するメリット

脱サラしてラーメン屋を開業することには多くのメリットがあります。ここでは代表的な3つのメリットを紹介します。

自分の好きなラーメンを作れる

ラーメンを食べるのが好きな人は多く、その中には「自分の理想のラーメンを作りたい」という願望を持つ人も少なくありません。ラーメン屋を開業することで、自分の好みに合わせた味を追求し、提供することが可能になります。

自分が考えたレシピやアイデアを実現できることは、大きな喜びと達成感をもたらします。さらに、自分のラーメンが多くの人に喜ばれることで、自己実現の一環としても大きな満足感を得られるでしょう。

収入アップ

ラーメン屋を成功させることで、収入が大幅にアップする可能性があります。一般的なサラリーマンの年収に比べて、人気店のオーナーになると、1,000万円を超える収入を得ることも珍しくありません。

もちろん、初期投資や経営のリスクも伴いますが、しっかりとした計画と努力によって、高収入を目指すことができるのです。

ストレスからの解放

会社員として働く中で、上司や同僚との人間関係、長時間労働、仕事のプレッシャーなど、さまざまなストレスに悩まされることがあります。ラーメン屋を開業することで、こうしたストレスから解放されることが期待できます。

自分のペースで働き、自分の裁量で経営をおこなうことで、より自由で充実した働き方が可能になります。自分のビジネスを持つことで、働く環境や時間を自分でコントロールできることは、精神的な安定にもつながるでしょう。

脱サラしてラーメン屋で成功する秘訣

脱サラしてラーメン屋で成功するのは決して簡単ではありません。そこで、ここでは成功するための5つの秘訣を解説します。

市場調査と立地選び

まず、ターゲットとなる顧客層や競合店の状況を把握するために徹底した市場調査が必要です。顧客のニーズやトレンドを理解し、それに応じたメニューやサービスを提供することが重要となります。

また、店舗の立地も成功の鍵を握るので、高い集客が見込める場所を選びましょう。

ラーメン作りのスキルを習得する

ラーメン屋を開業するためには、美味しいラーメンを作るための基礎技術が不可欠です。スープのダシの取り方、麺の選び方や茹で加減、トッピングの組み合わせなど、細部にわたるスキルが求められます。

また、飲食店を営業するには「食品衛生責任者」の資格が必要です。これは食品の安全を守るための知識を身につけるためのもので、自治体が主催する講習を受けることで取得できます。これらの準備を怠らないことが、ラーメン屋の成功への第一歩です。

経営スキルを習得する

ラーメン屋の成功には、経営ノウハウを習得することも重要です。経営書を読むだけでなく、実際に成功しているラーメン店の経営者から話を聞くことで、実践的な知識を得ることができます。

また、経営に関するセミナーやワークショップに参加する手段もあります。売上管理やコストコントロール、マーケティング戦略など、店舗運営に必要なスキルを身につけることで、経営のリスクを減らし、安定した経営基盤を築きましょう。

余裕のある資金計画を立てる

ラーメン屋の開業には、一般的に1,000万~1,500万円の資金が必要と言われています。この資金の内訳は、大きく以下の3つに分類されます。

物件取得費:物件の賃貸契約や保証金、敷金などの初期費用

内装工事費:店舗の内装や設備の設置、厨房機器の購入・設置費用

店舗運営費:開業後の運転資金や予備資金、人件費、賃貸料、原材料費など

居抜き物件を利用すれば、初期費用は300万円程度に抑えられることがあります。これは前の店舗の設備や内装をそのまま利用できるため、内装工事費や設備購入費が大幅に節約できるからです。

また、ラーメン屋のフランチャイズ開業では、1,300万円前後が一般的な目安です。フランチャイズによっては、加盟料や物件準備費が不要な場合もあるため、具体的な費用はフランチャイズ本部の条件を確認する必要があります。

さらに、開業に必要な初期費用だけでなく、運転資金も確保しておくことが重要です。運転資金は主に人件費、賃貸料、原材料費などに使われます。

運転資金の目安として、3ヶ月分で360万円程度が必要です。フランチャイズ開業の場合は、ロイヤリティと呼ばれる支払いも発生するため、これも考慮に入れる必要があります。

なお、開業後の売上が安定するまでには時間がかかることが多いです。日本政策金融公庫の資料によると、飲食店が軌道に乗るまでに約6ヶ月かかる企業が6割を占めています。そのため、最低でも半年分の運転資金を確保しておくことが推奨されます。

開業手法を選択する

ラーメン屋を開業する手法は多岐にわたります。以下に代表的な手法を紹介します。

  • 修行先のラーメン屋でのれん分け

既存のラーメン屋で修行し、その店ののれんを借りる形で開業します。この方法では、ラーメン作りの技術や経営ノウハウを学べるだけでなく、既存のブランド力を活かして集客がしやすいです。ただし、のれん分けには一定の条件や制約が発生するので注意が必要です。

  • フランチャイズの活用

フランチャイズに加盟して開業する方法です。開業準備から運営サポート、広告宣伝まで本部のサポートを受けられるため、経験が少ない方でもスムーズに開業できます。

ただし、加盟料やロイヤリティが発生し、オーナーの自主性が制限されることもあります。

  • 全て自分で計画して、自分の店をつくる

完全に自分の力でゼロからラーメン屋を開業する方法です。理想の店舗を自由に作り上げられますが、開業準備から運営まで全てを自分でおこなうため、多くの知識と経験が求められます。また、資金調達やリスク管理も自分でおこなう必要があります。

脱サラしてラーメン屋を開くならフランチャイズもあり

ラーメン屋を開業する際には、修行やコンセプト作り、メニュー決定など多くの準備が必要です。そのため、全てを自分でおこなうのは大変な作業となります。そこで、フランチャイズ開業を検討するのも一つの有効な手段です。

ラーメン屋のフランチャイズ開業で重要なのは、フランチャイザー(本部)選びです。選ぶ際には、認知度、看板メニュー、初期費用、研修の充実度、将来性など、さまざまなポイントを比較することが大切です。

当社では、味噌ラーメン専門店『麺屋・國丸』のフランチャイジーを募集しています。味のぶれが生じやすい味噌ラーメンを、飲食未経験者でも美味しく提供できるよう、ノウハウをマニュアル化し、オープン後も本部スタッフが現場で手厚くサポートしています。

ラーメン店のフランチャイズを検討するなら、ぜひ『麺屋・國丸』をご検討ください。

この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔(Kuwahara Tsubasa)

1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。

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