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フランチャイズの複数経営は可能?メリット・デメリットも解説

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法人にとってフランチャイズ経営にはさまざまなメリットがあります。しかし、複数のフランチャイズを経営するとなると、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

この記事では、法人が複数のフランチャイズを経営する際のメリットとデメリットを紹介します。

フランチャイズの複数経営は可能か

一般的に、異なる業種でのフランチャイズ加盟は契約上や運営上、問題がない限り可能です。ただし、同一業種内で複数のフランチャイズに加盟する場合、契約によっては競業避止義務などの制限が存在し、加盟が困難になることがあります。

例えば、あるコンビニチェーンに加盟している場合、別のコンビニチェーンへの加盟が地理的に近いことを理由に拒否されることが多いです。

これは、地域内での競争を避けるためや、フランチャイズ本部が自社のビジネスモデルやノウハウが他社に流用されるリスクを避けたいと考えるためです。加盟店同士の競争が激化することもあり、支援が制限される可能性があります。

一方で、異業種間でのフランチャイズ加盟にはそのような制約が少なく、比較的容易です。例として、整体サロンのフランチャイズに加盟している場合でも、別途短時間フィットネスセンターや酸素カプセル、セルフホワイトニングのチェーンに加盟が可能です。

提供できるサービスの範囲を広げることで、顧客に多様な選択肢を提供できます。

フランチャイズで複数経営をするメリット・デメリット

複数の異業種でフランチャイズ経営をすることは、契約や管理、運営の面で複雑に思えるかもしれません。ここではフランチャイズで複数経営をするメリットとデメリットを紹介します。

メリット

フランチャイズで複数経営をする主なメリットは以下の4つです。

  • 売上の効率的な増加

初めの店舗が軌道に乗った後、異なる業種で第二の店舗を開設することで、さらなる売上アップが見込めます。

異なるターゲット層を持つ業種を選ぶことで、新たな市場を開拓し、効率的に売上規模を拡大できるでしょう。

  • リスクの分散

異なる業種や市場で複数店舗を展開することで、リスクを分散できます。一つの業界が不況に見舞われても、他の店舗がサポートする形で全体の収益を維持できるでしょう。

例えば、飲食業界が不況になった際、不動産業が補うことで全体の損失を抑えられます。

  • 業種間のノウハウの蓄積

複数の業種で経営を行うことで、各業界の専門知識やノウハウが蓄積され、これが新規事業の立ち上げや事業拡大にも役立ちます。

将来的に法人化や大規模な事業展開も視野に入れることが可能です。

  • エリア経営における相乗効果の期待

複数店舗の経営では、異なるビジネス間での相乗効果を期待できます。

例として挙げるならば、洋服の青山を主軸とする青山商事が、(株)大創産業と販売代理店契約を結び、100円ショップ「ダイソー」を展開しているケースがあります。

スーツを買いに来たお客様が、ついでにダイソーで買い物をするといった「ついで買い」を期待できるのです。

他にも、コンビニとコインランドリーを組み合わせることで、コンビニの顧客がコインランドリーを利用しやすくなるほか、コインランドリー利用者がコンビニを訪れる機会が増えるなどの例もあります。

このように、異なる業態を併設することで、一方の顧客がもう一方の店舗を利用することが期待され、双方の売上がアップする可能性があります。

デメリット

フランチャイズで複数経営をする主なデメリットは、以下の3つです。

  • 初期投資の増加

新しいフランチャイズ契約には、加盟金や店舗取得費、テナント料、改装費用など多額の初期投資が必要です。一店舗目が成功しているからと言って、無計画に二店舗目を開設することは避けるべきでしょう。

第二店舗が成功しなかった場合の影響を最小限に抑えるため、十分な準備と資金計画が必要です。

  • 人材確保の困難さ

人材不足は基本的にどこの業界でも共通の課題です。特に複数店舗を運営する場合、各店舗で一貫したサービスを提供するための人材教育が必要となり、このためのコストと時間が負担となります。

  • 業種による経営の難易度

フランチャイズでは、本部から複数店舗の経営を許可されないこともあります。これは、ノウハウや重要な情報の流出を防ぎたいという本部の意向によるものです。そのため、同業種での複数フランチャイズ加盟は基本的に避けるべきです。

複数フランチャイズの経営を考える際は、契約内容を十分に理解し、本部の方針を確認するようにしましょう。

フランチャイズで複数経営に向いている業種

ここでは、フランチャイズの複数経営に適していると思われる業種をいくつか紹介します。

  • 飲食業

飲食業界では業務のマニュアル化が進んでおり、オペレーションの一貫性が保たれています。そのため、未経験の人でも短期間の研修によって業務に慣れ、効率的に働くことが可能です。

また、飲食業界でのアルバイト経験者を確保しやすいため、オーナーが直接現場に出なくても、店舗運営がスムーズに行える可能性が高いです。

  • ハウスクリーニング・リペア業

ハウスクリーニングやリペア業は、一般的に小規模なチーム、あるいは個人での開業が可能です。

実店舗を構える必要がなく、オンラインでの予約受付と現地出動でサービスを提供するため、開業コストや運営コストを低く抑えられます。

他の事業を運営しながらでも取り組みやすく、趣味を活かした収入源としてもおすすめです。

  • コインランドリー・無人経営が可能な業種

人材不足が顕著ないま、無人で運営可能な業種は特に魅力的です。コインランドリーやフィットネスジム、餃子無人販売店など、無人または少人数で運営が可能な業態は、人材獲得の競争を避けつつ、複数の店舗を効率的に管理できます。

また、特定の資格を要する業種であれば、その資格を持つ少数精鋭のスタッフで運営を行うことで、人材確保の課題を解決することも可能です。

フランチャイズで複数経営をする際の注意点

フランチャイズでも一般的な事業でも、多店舗経営を成功させるためには、まず最初の店舗で確実に成果を出すことが重要です。

一つの店舗もうまく運営できない状態で、次の店舗を出すのは非常にリスクが高いと言えます。失敗から逃れるために無計画に次々と店舗を開設しても、それぞれの店舗が失敗するリスクが増え、最悪の場合、全店舗が悪影響を受ける可能性もあります。

なお、繰り返しになりますが、多くのフランチャイズ契約には、契約期間中および契約終了後に一定期間、同種または類似の事業を行うことを禁じる「競業避止義務」が含まれています。

これはフランチャイズ本部が持つノウハウの保護と、既存の加盟店の利益を守るためです。この規約に違反すると、損害賠償請求のリスクに直面することになります。

そのため、新しいフランチャイズに加盟する際は、既存の契約と新規加盟の業態が競業避止義務に抵触しないかを慎重に確認することが必要です。

特に、同業種での契約は問題が発生しやすいですが、類似業種でも判断が難しい場合があります。不明な点は直接フランチャイズ本部に問い合わせるなど、十分な注意を払って進めましょう。

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この記事を書いた人

株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔(Kuwahara Tsubasa)

1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。

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