数あるフランチャイズビジネスの中でも、なぜラーメン屋のフランチャイズは儲かると言われているのか、その理由を解説します。
また、ラーメン屋のフランチャイズビジネスに加盟する際の注意点も解説するので、新規参入を検討中の方は参考にしてください。
ラーメン屋のフランチャイズが儲かる理由
ラーメン屋のフランチャイズが儲かると言われている主な理由を6つ紹介します。
売り上げが安定しやすい
ラーメン屋のフランチャイズの強みは、すでに市場に受け入れられているラーメンを提供できるという点です。フランチャイズのブランドが持つ信頼と実績により、開業初日から高い集客効果を期待できるので、売り上げが安定しやすいです。
そもそも、ラーメン業界では年間3000店舗が新規開店していると言われていますが、その内40%が1年以内、70%が3年以内に閉店するとされています。閉店する原因の多くは、客足が伸び悩み資金が尽きるためです。
新規開店と同時にスタートダッシュを切れるかどうかは、通常のラーメン店の開業とフランチャイズ開業との違いと言えるでしょう。
一般的なラーメン屋の開業では、開業から1〜2ヶ月ほどはニュース性の高さから、ある程度の来店数を期待できます。しかし、3ヶ月目からは来店数が減少することが一般的です。その後、口コミやGoogleマイビジネス・食べログの評価などが浸透し、再び売上が伸びる傾向にあります。
そのため、開業から半年間は赤字の可能性があると見込んでの準備が必要です。しかし、多くの経営者が「商品がよければうまくいくはず」と判断し、少ない資金で無謀に開業してしまいがちです。
その結果、広く認知される前に資金が底をつき、閉店に至るケースが少なくありません。
数多くのラーメン店が競争している中、差別化をせずに生き残ることは難しいでしょう。
だからこそ、ブランドの信頼度を生かして新規オープン時およびその後も安定して集客できるのは、フランチャイズの大きな利点と言えます。
未経験者でも味がぶれにくい
フランチャイズのシステムは、基本的にラーメン店で働いた経験がない未経験者でも運営できるよう設計されています。
未経験者が作ってもラーメンの味がぶれにくく、安定した商品を提供し続けることが可能です。なお、ラーメン店での主な作業内容は以下の通りです。
- 製麺
- スープ作り
- 香味油作り
- かえし(タレ)作り
- トッピングの準備
これらの作業のうち、どれを店舗内で行うかは、フランチャイズごとに異なりますが、多くの場合、セントラルキッチンでこれらのほとんどを事前に行います。
店舗では主に盛り付けるだけというシステムを採用しているフランチャイズも多いです。
これにより、店舗での仕込み時間や労働量が削減され、経営者は店舗の経営により集中できるようになります。
全ての仕込みを店舗で行う方が品質は向上する可能性がありますが、セントラルキッチンでの作業範囲はフランチャイズによって異なります。
店舗設計に無駄がない
店舗の設計は、その動線や作業効率に直接影響するので、結果的に売上や利益に大きく関わります。
例えば、効率的に少数の従業員で運営を行いたい場合、テーブル席の数をカウンター席の数より多く設定してしまうと、ホールでのスタッフの必要人数が増え、運営が困難になることがあります。
また、厨房においては、ゆで麺機、フライヤー、餃子焼き機、シンク、ローレンジなどの機器配置が作業効率を大きく左右します。これらの配置が適切であれば、スタッフの動きがスムーズになり、料理の提供速度を向上させることが可能です。
ホールと厨房の設計が最適化されていれば、お客様へ迅速かつ円滑にサービスを提供でき、これが顧客満足度の向上や売上の増加に繋がります。
その点、フランチャイズでは、本部から設計に関するアドバイスや指示が提供されるため、個人で店舗を立ち上げるよりも効率的かつ経済的な運営が期待できます。
原価を抑えられる
フランチャイズでは店舗数が多いため、個人店舗に比べて本部がメーカーや商社に対してより有利な条件での仕入れ交渉が行えます。
これはスケールメリットと呼ばれ、経営規模の拡大に伴い生産性や経済効率が向上する現象です。仕入れ原価を低減することにより、以下のような選択肢が可能になります。
- 商品価格を下げて顧客満足度を向上させる
- 商品価格を維持しつつ利益率を高める
こちらは食料品だけでなく、食器やその他の設備に関しても同様のことが言えます。
また、個人で店舗を開業する場合は、自分でコストの低い仕入れ先を見つける努力が必要ですが、フランチャイズに加盟することでその手間を省くことができるのも大きなメリットです。
精神的な余裕がある
多くの飲食店オーナーが直面する問題として、営業が忙しくて経営について考える時間がないという悩みがあります。
独自ブランドの場合、効率化が進んでいないため、仕込みや営業に追われ、経営全体を見渡す余裕が失われがちです。
しかし、フランチャイズではオペレーションが効率化されており、本部からのサポートも充実しているため、基本的には顧客満足度を向上させることに集中できます。
たとえば、フランチャイズで精神的な余裕があるオーナーは以下のような活動に時間を使えます。
- インスタグラムやツイッターでの投稿活動を強化
- Googleマイビジネスの口コミに返信
- 新しいメニューの開発を試みる(許可されている場合)
- 満足度が上がりそうなサービスを考える
時間的、体力的に余裕があれば、精神的にも安定し、事業の冷静な分析や本来取り組むべき課題に手が回るようになります。
加盟者同士で情報交換できる
フランチャイズ本部によっては、加盟者同士の交流を認めている場合もあります。これは、加盟者が以前他のフランチャイズに加盟していたり、異なる種類のビジネスを経営していることが多いため、情報交換をさせた方が総合的にメリットがあるためです。
もちろん、こういった情報交換は秘密保持契約に違反しない範囲内で行われます。
なお、フランチャイズ本部から経営のノウハウや成功・失敗の事例も提供されますが、こうした加盟者同士の交流からも多くの発見や新たなアイデアを得られるでしょう。
ラーメン屋のフランチャイズ加盟時の注意点
最後に、ラーメン屋のフランチャイズに加盟する際の注意点を解説します。
- 初期投資がかかる
フランチャイズへの加盟では、加盟金、保証金、ロイヤリティなどの費用が発生します。これらはブランド使用の対価として払う必要があり、多くの場合、自力で開業するよりも経済的な負担は大きくなります。
- 運営の自由度が低い
フランチャイズには厳格な規約があるため、独自のメニュー開発が制限されるなど、運営の自由度が低いことがあります。
- 他店の悪評の影響を受ける
フランチャイズ店舗はいわば運命共同体です。ブランドへの良い評判も悪い評判も、両方の影響を受けます。そのため、他店の不祥事が自店のブランドイメージを損ねるリスクがあります。
- 同種の事業を制限される
競業避止義務により、他の同種業種への事業展開が制限される場合があります。たとえば、フランチャイズ契約が終了したあとも、しばらくはラーメン屋の事業をおこなえないなどです。
- 出店エリアが限定される
フランチャイズのテリトリー制限により、出店範囲が限定されることがあります。必ずしも自分が出店したいエリアで開業できない可能性があるので注意が必要です。
ラーメン店のフランチャイズなら株式会社國丸にご相談ください
ラーメン店のフランチャイズを成功させるために、重要な工程の1つが「ブランド選び」です。
世間のニーズやブランド力、初期費用、強み、サポートなど、多くの観点から企業を吟味し、契約先を選ぶ必要があるでしょう。
その点、株式会社國丸ではラーメン業界では希少な「味噌ラーメンを看板メニューとした店舗」を全国でフランチャイズ展開しています。
外観・内観・内装イメージ作成、調理オペレーション、研修制度の他、オープン後も本部スタッフが現場で手厚い支援をおこなうなど、サポート面が充実しているのも特徴です。
ラーメン店のフランチャイズでしたら株式会社國丸にお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。