博多ラーメンは、その濃厚な豚骨スープと独特の細麺で全国的に愛される存在ですが、近年は豚骨以外のラーメンも注目を集めています。
そこで本記事では、博多ラーメンのフランチャイズ展開事例を紹介するとともに、ラーメン店としてのフランチャイズ運営を成功するために必要な、ポイントや注意点について解説します。
博多ラーメンのフランチャイズ事例
まずは博多ラーメンに分類されるもののうち、フランチャイズ展開しているブランドを5つ紹介します。
長浜や
博多ラーメン「長浜や」のフランチャイズは、絶品豚骨スープや極細硬麺、秘伝のタレを武器に、多くのリピーターを獲得している点が魅力です。
成功体験に基づく立地選びや、研修、出店後の繁盛店づくりのサポート体制が充実しており、低リスクでの出店を目指すオーナー様に向けたプロデュースを提供しています。
博多一幸舎
博多一幸舎のフランチャイズでは、「幸ちゃんラーメン」を通じて本場博多の豚骨ラーメンの魅力を広めるプロデュース事業を展開しています。
加盟金・保証金・ロイヤリティ0円から始められる低リスクな仕組みにより、新規参入がしやすいのが特徴です。
また、自社工場で一括生産された高品質なスープや麺を活用し、職人に頼らない安定した商品提供を実現しています。
厨房設計や経営効率のアドバイスを含む幅広いサポートが受けることが可能です。
一竜
博多中洲発祥の「一竜」は、50年の歴史を誇る伝統的な豚骨ラーメン店です。
独自製法で作られるスープは、豚骨特有の臭みを抑え、濃厚でありながら食べやすい味わいとなっています。
フランチャイズでは、開業手数料2,200,000円(税込)、保証金1,000,000円(返還あり)など、比較的リーズナブルです。50年の伝統と技術を活かし、初心者でも安心して開業できるサポート体制を整えています。
博多三氣
博多三氣は、本場博多の大衆食文化である豚骨ラーメンの味と伝統を全国に広めるため、フランチャイズ事業を展開しています。
ラー麦100%のコシの強い麺や、九州産豚の頭骨を使った臭みのないあっさりコク深いスープが特徴です。また、替え玉を10円で提供する独自の仕組みも人気です。
ロイヤリティは固定で100,000円(税別)としており、フランチャイズオーナーの収益性を高める設計になっています。
また、最大90日間の研修により、未経験者でも安心して開業できるサポート体制を整えています。
だるま一家
だるま一家は、本物の豚骨ラーメンを全国に届けるべく、効率化と品質を両立させたフランチャイズ事業を展開しています。
長時間かかるスープ仕込みを短縮し、プライベートブランド化したスープや麺を使用することで、どの店舗でも同じ高品質な味を提供可能です。
居抜き物件であれば1カ月程度でオープン可能で、研修から運営までの充実したサポート体制が整っています。
博多のラーメン業界事情
博多ラーメンといえば「豚骨ラーメン」が代名詞ですが、近年では豚骨ラーメンから離れる動きが見られます。その背景を探りつつ、博多のラーメン業界の現状を紹介します。
豚骨ラーメン離れの理由
福岡県では依然として豚骨ラーメン文化が根強いものの、「しょうゆ」「塩」「貝だし」など、非豚骨系ラーメンを提供する店舗が近年増えています。
西日本新聞によると、2022年の福岡県内の新規出店では非豚骨系が全体の6割を占め、2019年以降は非豚骨系が豚骨系を上回る傾向が続いているほどです。
この現象の要因として、豚骨ラーメン市場の競争が激化している点が挙げられます。
多くの福岡県民はお気に入りの豚骨ラーメン店が決まっていることが多く、新規参入者が顧客を獲得することが難しい状況です。
一方で、非豚骨系ラーメンは多様な味わいやスタイルで新しい層の支持を得やすいです。こうした背景から、博多のラーメン業界は年々変化を続けています。
参考:ついに福岡で「トンコツ系」が少数派に転落…業界を震撼させる「豚骨ラーメン離れ」の3つの理由|プレジデントオンライン
ラーメンのフランチャイズでご当地ものにこだわる必要はない
ラーメンフランチャイズを始める際、必ずしも博多ラーメンなどのご当地ラーメンにこだわる必要はありません。
ご当地ラーメンに特化すると、特定の地域や観光客をメインターゲットにする必要があります。
一方、一般的な味噌やとんこつなど幅広い層に受け入れられるメニューを提供すれば、多様な顧客を取り込むことが可能です。
また、ご当地食材を使用すると仕入れコストや供給リスクが高まることがありますが、標準化された食材を使えばコスト管理が安定し、多店舗展開にも適しています。
さらに、ご当地に縛られないメニュー構成なら、健康志向や低カロリー食品などのトレンドにも柔軟に対応可能です。
このように柔軟に戦略を変えられる自由度の高さが、飲食フランチャイズで成功するためには重要な要素と言えます。
ラーメンのフランチャイズなら味噌をおすすめする理由
ラーメンのフランチャイズに参入するなら、「味噌ラーメン」を看板メニューにすることをおすすめします。
その理由として、まず味噌ラーメンを看板メニューにしている店が少なく、競合が少ない点が挙げられます。競争の少ない市場ですので、安定した売上が期待できるのが大きなメリットです。
また、味噌ラーメンは一過性のトレンドに左右されにくく、日本の食文化に長年根付いているため、安定した需要があります。
さらに、味噌は発酵食品として栄養価が高く、健康志向の高齢者層にも受け入れられやすい特徴もあります。
麺屋國丸では「九州麦味噌」や「北海道産赤味噌」を採用
弊社が運営する「麺屋國丸」では、独自の味噌ラーメンを武器に、フランチャイズ展開をしています。
例えば、國丸の「銀のまろ味噌ラーメン」では、希少な九州麦味噌を使用し、丁寧に発酵させた深い風味と芳醇な甘みを提供しています。
また、「金の炙り味噌ラーメン」シリーズでは、北海道産赤味噌を三年間熟成させ、白ワイン・アーモンド・山椒を炙り混ぜ合わせた薬膳味噌を使用し、さらに奥深い味わいを実現しています。
さらに、2025年1月限定の「コーンクリーム味噌ラーメン」のように、季節限定メニューで多様な顧客のニーズに応える戦略も展開中です。
國丸のお品書きはこちら
味噌ラーメンを看板メニューとしてラーメンフランチャイズへの参入を検討中でしたら、ぜひ麺屋國丸をご検討ください。
フランチャイズ本部を選ぶ際のポイント
フランチャイズ事業の成功には、信頼できる本部選びが不可欠です。以下では、特に注目すべき3つの要素を解説します。
1. 充実した研修とサポート体制
飲食業未経験の法人様でも安心してスタートできるよう、研修内容やサポート体制が整っていることが重要です。
本部が開業前に提供するトレーニング内容や、開業後の定期的なフォローアップの有無を確認しましょう。
2. 現実的な収支シミュレーション
初期費用や運営コストの提示が現実的であるかをチェックすることが大切です。
本部が提供するシミュレーションは、他店舗の実績データに基づいているかを確認しましょう。
予想される売上と支出のバランスが現実的であれば、投資のリスクを最小限に抑えられます。
3. 理念とビジョンの共有
フランチャイズ本部の理念や経営方針が、自社の価値観や目指す方向性と一致しているかも見逃せません。
理念が共感できるものであれば、事業を運営する際の方針に従いやすく、経営がスムーズに進みやすくなります。
ラーメン屋のフランチャイズなら麺屋・國丸
味噌ラーメンを主力メニューにすることは、競争が少なく安定した売上が期待できる有効な戦略です。
その点「麺屋・國丸」は、誰でも風味豊かで美味しい味噌ラーメンを提供できるよう、ノウハウを体系化しています。
また、開業前後のサポート体制が充実しており、店舗のブランディングや調理技術、オペレーションの指導まで総合的な支援を受けることが可能です。ラーメンフランチャイズへの参入をお考えの法人様は、ぜひ「麺屋・國丸」をご検討ください。
この記事を書いた人
株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔(Kuwahara Tsubasa)
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS(クラウド)のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。