ラーメンのフランチャイズブランドには数多くのものが存在します。中でも天下一品は全国的に知名度が高く、ファンも多いラーメンブランドです。
そこで、ここでは天下一品のフランチャイズは儲かるのか、ビジネスモデルの特徴や強みなどを紹介します。
セミナー情報
天下一品のフランチャイズは儲かる？
天下一品のフランチャイズは儲かるのか、ビジネスモデルや強み・弱みを解説します。
フランチャイズのビジネスモデル
「天下一品」は、1981年に株式会社天一食品商事によって立ち上げられた飲食ブランドです。最初に始めた屋台はわずか11杯の売り上げでしたが、やがて京都を中心に口コミで人気が広がり、京都を象徴するラーメン店へと成長を遂げました。
創業者である木村氏自身、初めは店舗展開の野望はなかったものの、その独特の味わいと手頃な価格設定、戦略的なマーケティングによって、今もなおファンを増やし続けています。
天下一品のフランチャイズの強み
天下一品フランチャイズのビジネスモデルは、その独自の強みを活かして飲食業界の激しい競争を勝ち抜いています。天下一品の主な強みは以下の通りです。
独特なスープと熱狂的なファン
天下一品の最大の特徴は、その濃厚な「こってりスープ」にあります。独自のスープは、他のラーメン店では真似できないほど個性的で、多くの熱狂的なファンを生み出しているのです。
京都発の国際的なブランド力
天下一品は京都発のブランドとして、国内外の多くのメディアに取り上げられています。日本はただでさえラーメン文化が根付いている国ですし、それにくわえて、京都は国際的な観光地としても有名です。
この京都のブランドイメージを活用することで、天下一品フランチャイズは国内外を問わず、観光客を魅了することに成功しています。
創業者の熱意とサポート体制
天下一品の創業者である木村氏は、フランチャイズ加盟店に対して強力なサポートをおこなっているようです。フランチャイズが本部によるサポートを受けられるのは有名ですが、創業者みずから積極的にサポートをおこなうラーメンフランチャイズはかなり貴重と言えるでしょう。
天下一品のフランチャイズの弱み
続いて、天下一品の弱みと言えそうな特徴を3つ紹介しますので、天下一品のフランチャイズを検討している方は参考にしてください。
限定されたターゲット層
天下一品の顔とも言える「こってりスープ」は、特に20代から60代の男性に人気があると言われています。しかし、こってり系のスープは一部の顧客層には受け入れられにくい可能性があります。
特に、脂質や塩分を気にする健康志向の顧客や高齢者に受け入れられるのは、かなりハードルが高いでしょう。
店舗間で品質がばらつく可能性
天下一品に限ったことではありませんが、フランチャイズは基本的に各店舗のオーナーに一定の裁量が与えられています。そのため、味やサービスの品質にばらつきが生じることがあるでしょう。
特に「天下一品」の熱心なファンの中には味の違いに敏感な人もいるので、店舗によって好みが偏る可能性はあります。
天下一品のフランチャイズの将来性
天下一品は、独特で濃厚なこってりスープで知られるラーメンチェーンです。結論から言うと、フランチャイズの将来性は非常に高いと言えるでしょう。
実際、天下一品のホームページでは過去に開店したフランチャイズ加盟店のオーナーのインタビューが掲載されており、その内容を見る限りでは非常に評判が良いです。
また、どのオーナーも共通して言及していることとして、スープの味があげられます。天下一品の提供するこってりスープは唯一無二であり、オリジナリティーがあると発言しています。
そして、ラーメンが高品質であることはもとより、ファンの熱量が高いことも天下一品の強みであり特徴と言えるでしょう。
また、売上や利益、安定性などのバランスが良いことを評価しているオーナーもいました。ラーメンのフランチャイズと言うと、ブランドの知名度や売上にばかり目がいきがちですが、ビジネスである以上は利益率も安定性も重要です。
総じて、天下一品のフランチャイズの将来性は今後も高いと言えるでしょう。
ラーメン屋のオーナーの年収相場
ラーメン屋の開業を検討されているのでしたら、ラーメン屋のオーナーの年収相場を把握しておくことをオススメします。個人開業かフランチャイズ開業かによって年収相場は異なるので、それぞれ紹介します。
個人開業の場合
一般的に個人でラーメン屋を開業した場合のオーナーの年収相場は400万円前後と言われています。ただし、ラーメン屋の売上は客単価や席数、営業日数など、さまざまな要因で変わるため、一概には言えない部分もあります。
単価が高くても人気があり、従業員の人件費がかからないラーメン屋の場合、利益率が高くなるので年収が1000万円を超えるケースもあるようです。
ただし、これらはあくまで平均や一部の成功例であり、中には年収400万円に到達できないオーナーもいます。
フランチャイズ開業の場合
個人開業したラーメン屋のオーナーと比べて、フランチャイズ開業したラーメン屋のオーナーの平均年収は高く、800万円前後と言われています。
年収に差が出る要因としては、フランチャイズ本部のブランド力やサポート体制が大きいでしょう。ブランドの知名度を活かせば、元々ブランドのファンであった顧客を集めやすいですし、新規の顧客も安心して来店できます。
また、フランチャイズ本部がオーナーをあらゆる面でサポートしてくれるので、オーナーはラーメン屋の経営に集中できるのです。加盟金によって初期投資額が増えたり、ロイヤリティの支払いによって固定費が増えたり、経営の裁量が少ないなど、もちろんデメリットもあります。
しかし、それを加味しても、やはり個人開業よりもフランチャイズ開業の方が多くの面でリスクを軽減できます。初期段階で集客を成功させるのも、集めた顧客をリピーターに変え、売上を安定させるのも、フランチャイズの方が圧倒的に有利です。
結果として、オーナーの年収にも倍近くの差が生まれていると言えます。
ラーメン屋のフランチャイズ開業なら味噌もオススメの理由
ラーメン屋をフランチャイズ開業するなら、どの味を看板メニューとするかは重要です。ラーメン屋のフランチャイズブランドなら「天下一品」のような「こってりスープ」も良いですが、実は味噌ラーメンもオススメなのです。その理由を解説します。
競合が少ない
ラーメン屋は全国津々浦々に存在します。そのため、「いまさらラーメン屋なんてライバルが多すぎて勝てないのでは？」と思う人もいるかもしれません。
しかし、同じラーメン屋でも何を看板メニューとするかで、競合の数は異なります。大手チェーンを含め、さまざまなラーメン屋が激戦を繰り広げていますが、その中で極端に競合が少ないラーメン、それが味噌ラーメンなのです。
味噌ラーメンは長年日本人に親しまれている人気の味でありながら、味噌の管理が難しいため、専門店を出す人が極端に少ない傾向があります。そのため、他の味と比べて新規参入がしやすいと言えます。
トレンドに左右されにくい
味噌は長年日本人の食卓で愛されてきた国民的な食材です。その人気は決して一過性のものではなく、味噌ラーメンに関してもトレンドに左右されにくい特徴があります。一度顧客に受け入れられれば、長期にわたって支持される可能性が高いでしょう。
健康志向の人でも食べやすい
発酵食品である味噌は健康や美容に良いとされており、健康を意識する人々にとって罪悪感が少なく食べやすいです。
健康志向の人でも食べやすいという点において、他のラーメンの味とは一線を画しています。これからますます高齢者が増える日本で、健康への意識が高い高齢者の方でも食べやすいラーメンは、幅広い層にアプローチできる可能性があります。
ラーメン屋のフランチャイズなら麺屋・國丸
もしもラーメン屋をフランチャイズで開業するなら、フランチャイズブランドは慎重に選びましょう。本記事でご紹介した天下一品を含め、さまざまな選択肢を検討する必要があります。
各企業のフランチャイズに関するページを見れば、そのフランチャイズの強み、サポート体制や初期費用などを確認できます。ちなみに、株式会社國丸では今回ご紹介した味噌ラーメンを看板メニューとしたフランチャイズブランドを全国で展開しています。
フランチャイズに関する詳しい情報はホームページで解説していますので、この機会にぜひ一度ご覧ください。
この記事を書いた人
株式会社K・ライズホールディングス 営業本部
桑原 翔（Kuwahara Tsubasa）
1987年4月生まれ、趣味はパソコンいじりと音楽全般。専門商社の営業職とSaaS（クラウド）のカスタマーサクセスやマーケティング業務を経て、K・ライズホールディングスに入社。営業本部所属で、主に「國丸」「あぐり家」「RiZ」を担当し、各事業のサイトのディレクションやオンラインマーケティングのほか、オフラインマーケティングを担当。
