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自家製麺と仕入れ麺はどちらの費用が安い?

メディア掲載

ラーメン屋を開業するなら、自家製麺と仕入れ麺のどちらの方が費用が安いのかを解説します。

また、自家製麺と仕入れ麺に関して、費用以外のメリット・デメリットも紹介するので、ラーメン屋を開業予定の方は参考にしてください。

自家製麺と仕入れ麺はどちらの費用が安いか

自家製麺と仕入れ麺のうち、どちらの費用が安いかは、製造費用をみるか初期費用をみるかによって異なります。詳細は以下の通りです。

製造費用は自家製麺の方が安い

自家製麺は、製造費用の観点から見ると、長期的には仕入れ麺よりも費用を大幅に削減できます。多くの場合、自家製麺の費用は仕入れ麺の半分以下とされ、長期的にラーメン屋を経営するならオススメです。

小型の製麺機を導入すれば、手作業による麺作りに比べて人件費を節約できます。たとえば、麺1食あたりの原材料費が仕入れ麺の場合50円であるのに対し、自家製麺では18円に抑えることが可能です。

同じく1日80食を25営業日提供するとすると、仕入れ麺の場合の1ヶ月の総費用は約100,000円ですが、自家製麺では原材料費と製麺機のリース料(仮に35,700円とする)を合わせても約71,700円となり、明らかにリーズナブルです。

このように、自家製麺を採用すれば製麺費用を大きく削減できるため、中長期的に見れば非常に賢い選択と言えます。

初期費用は仕入れ麺の方が安い

自家製麺の導入には、製麺機の購入やリースに伴う初期投資が必要です。また製麺機の導入には一定のスペースを確保する必要があり、これが物件選びにおいて課題となる可能性があります。

さらに、製麺機の購入やリース契約にはそれなりの金額がかかるため、この初期費用が開業時の大きな負担となるでしょう。

対照的に、仕込み麺を使用する場合は、製麺機に関する初期投資やスペースの確保、そして製麺機の維持管理にかかる費用が不要です。

また、仕込み麺を採用すれば、商品を迅速に提供しやすくなり、オペレーションを効率化できるため、結果的に人件費の削減にも繋がります。

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自家製麺と仕入れ麺のメリット・デメリット

ここでは、改めて自家製麺と仕入れ麺のメリット・デメリットを整理します。費用以外のメリット・デメリットも多くあるので、参考にしてください。

自家製麺のメリット・デメリット

自家製麺のメリット

自家製麺を採用するメリットは以下の通りです。

オリジナリティが強みになる:

自家製麺では、使用する小麦粉の種類から水の硬度、塩分濃度まで、全ての材料を厳選し、理想の麺を作り出すことが可能です。これにより、他では味わえない独自の風味や食感を追求できます。

ブランド価値の向上:

「自家製麺使用」というキーワードは、お店の品質へのこだわりを顧客に伝える強力なメッセージです。これは、店舗のブランド価値を高め、他店との差別化を図る効果があります。

麺単体での販売による売上増:

自家製麺は、店舗での提供以外にも、生麺としての販売が可能です。これは、収入源を増やすと同時に、お店のファンを増やす機会にもなります。

新メニューを開発しやすい:

自家製麺を使うと、期間限定メニューや新商品の開発がしやすくなります。自家製麺ならではのアレンジが可能で、顧客の好奇心を刺激し、リピーターを増やすことが可能です。

費用削減:

自家製麺は初期費用がかかりますが、長期的に見れば、既製品を仕入れるよりも費用を抑えることが可能です。

自家製麺のデメリット

自家製麺を採用するデメリットは以下の通りです。

初期投資の必要性:

製麺機への投資は初期段階で大きな負担となります。製麺機の購入やリース、さらにはそのメンテナンスにも費用がかかります。

手間がかかる:

当然ですが、既製品の麺を仕入れる場合と比べて、自家製麺を生産するには手間がかかります。

スペースの確保:

製麺機を設置するためのスペースが必要となり、店舗のレイアウトや運用に影響を及ぼす可能性があります。特に狭い店舗では製麺機を設置するのが難しいケースもあるでしょう。

専門知識の必要性:

理想的な麺を作るには、製麺に関する深い知識と技術が必要です。麺作りは繊細な作業であるため、素人が短期間で高品質な麺を製造するのはかなりハードルが高いです。

仕入れ麺のメリット・デメリット

仕入れ麺のメリット

仕入れ麺を採用するメリットは以下の通りです。

時間と労力の節約:

仕入れ麺を使用することで、製麺にかかる時間と手間を大幅に削減できます。この節約された時間を、スープ作りやその他のメニュー開発など、品質向上に直結する部分に注力できるでしょう。

多様な麺を提供可能:

特殊な製法や高度な技術を要する麺も、専門の製麺会社ならば製造可能です。これにより、多様な麺を提供できます。

オリジナル麺の開発が可能:

一部の製麺会社では、ラーメン屋の要望に応じたオリジナル麺の製造をおこなっています。これにより、店舗独自のこだわりを反映した麺を提供しつつ、製麺にかかる手間を省くことが可能です。

仕入れ麺のデメリット

仕入れ麺を採用するデメリットは以下の通りです。

費用面の負担:

仕入れ麺は既製品ですので製麺の手間は省けますが、その分費用が増えます。

理想の麺に出会えない可能性がある:

既製品の中から理想の麺を見つけ出すことは、必ずしも容易ではありません。オリジナル麺を製造してもらう場合でも、製麺会社の技術や材料の制限により、完全に理想通りに仕上げることが困難な場合があります。

スープへのこだわりが強い場合、そのスープと相性が良い麺を既製品から見つけるのはかなり難易度が高いでしょう。

在庫や保存状態の管理:

大量購入が必要になる場合、保存状態の管理や在庫の余剰が問題となることがあります。

オリジナリティの欠如:

仕入れ麺を使用すると、他店と同じ麺を提供してしまう可能性があります。これにより、麺における店舗の独自性や差別化が図りにくくなります。

添加物の使用:

既製品の麺は、保存性や製造効率を高めるために添加物が使用されている可能性があります。それにより、本来はターゲット顧客でありながら、アレルギーが理由で食べられない顧客が発生する可能性があります。

自家製麺か仕入れ麺かを選ぶ判断基準

最後に、これからラーメン屋を開業する人向けに、自家製麺か仕入れ麺かを選ぶ判断基準をお伝えします。

店舗の売りを何にするか

自家製麺を選ぶか、仕入れ麺を選ぶかは、店舗の売りを何にするかに大きく依存します。麺自体に特徴を持たせ、それを店舗の売りとしたい場合は、自家製麺が適しています。これにより、独自の風味や食感、形状を追求できます。

一方で、スープの味わいや具材の質に重きを置きたい場合は、仕入れ麺を利用することで、麺以外の部分により多くの時間とリソースを割けるでしょう。

予算はどの程度か

麺にかける予算をどの程度に設定するかも重要な判断基準です。自家製麺は製麺機の購入やメンテナンス、作業スペースの確保など、初期投資とランニング費用がかかりますが、長期的に見れば原材料費のみで済むため費用を抑えられます。

一方、仕入れ麺は初期費用が低いですが、単価が高いためランニング費用が上がる傾向にあります。予算と将来の費用パフォーマンスを考慮して選択しましょう。

アレルギー対策をするか

アレルギーに配慮したメニューを提供することは、現代の飲食店にとって重要な課題の一つです。メニュー表に材料名を細かく記載する店舗も珍しくありません。

その点、自家製麺では使用する原材料を厳選し、アレルギー源となる原料を排除することが可能です。また、ニーズに応じて特定の食材を使った麺を提供することもできます。

逆に仕入れ麺の場合、製造元がおこなっているアレルギー対策を確認し、それに基づいて選ぶ必要があります。

段階的に変えていくのもあり

ラーメン屋の開業初期は資金やリソースに限りがあるため、まずは仕入れ麺から始め、店が軌道に乗ったら自家製麺に切り替えるというアプローチも考えられます。

市場のニーズや顧客の反応を見ながら、徐々に品質を高めていくといいでしょう。

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自家製麺と仕入れ麺の費用についてのまとめ

自家製麺と仕入れ麺、どちらを選択するかはラーメン屋にとって重要な決断です。自家製麺はオリジナリティと長期的なコストパフォーマンスの高さというメリットがあり、仕入れ麺には手間が少なく安定して供給できるメリットがあります。

ちなみに、当社が運営する味噌ラーメン専門店『麺屋國丸』で提供しているのは、自家製麺です。國丸の麺は栄養価が高い本格的な麺で、たまご麺と全粒粉麺をラーメンに合わせてご提供しています。

もちもち中太たまご麺と食物繊維栄養豊富な全粒粉麺は特性味噌スープと相性抜群で、すべてのフランチャイズ店舗で同様の自家製麺を提供しているのです。

味噌ラーメンのフランチャイズ開業にご興味がある方は、ぜひ一度麺屋國丸のフランチャイズ募集のページをご覧ください。

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